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執筆者の写真まきたひさこ

リスカ

雲がない。

気圧が低くないからか,目覚めもいい。

久しぶりの青空。

約束通り娘を起こすも、降りてこない。

おにぎり、白ご飯、お肉たべる?

朝食のことを階下から上に向かって聞くと、

すぐに降りてきた。

次回からはこの手でいこう。


来週は中学校1件、打ち合わせも1件ある。

時々中学、高校、大学等の打ち合わせの時、

気になることがある。

リストカット。

娘が中学の時友人がリスカを・・・と

教えてもらったことがある。


お母さんたちの中にも、無数にきれいに並んだ線が手首

周辺にあったり、

中には人に見られないよう、太ももや二の腕あたりにも

線をひいていたのには驚いた。

圧倒的に多いのは女性。


教育現場において自傷行為は今や薬物問題をしのぐ問題。

「自分を傷つけずにはいられない!」 松本俊彦

第39回 日本産婦人科医会の特別講演の記事。


これを読むと、自傷には、こころの鎮痛薬としての機能があるらしい。

自傷行為の直後に脳内麻薬のような物質がでる。

その物質は、苦痛やそれに伴う記憶、感情的苦痛

から意識を逸らし、それらを封印する機能があるらしい。


お産の時にもそれに似たものがでる。

陣痛の波のお休みの時にウトウトしてしまうことがある。

あの時は(生まれる頃)1分でも眠れました。

という、お母さんに出会ったことがあるが、

これはβエンドルフィンによるもので、これも脳内麻薬の一種。


松本氏は最後にこう締めくくっている。

「・・・自傷的な生き方の中で、最も「自傷的」な行動を一つだけ選べと言われたら

それは決して自傷でも薬物乱用でも危険な性行動でもない。

それは、

『悩みや苦痛を抱えた時に誰にも相談しないこと、人に援助を求めないこと』

なのである。」


今は亡き児童精神科医の佐々木正美さん。

今でも時々読み返し、バイブルてきな本だがその中に、

「生きる力とは、人と交わる力です。

勉強ができても、スポーツができても、

人とかかわることが難しい人は生きることそのものが難しくなります。

・・・人を信じる力、自分を信じる力を育てることが大切。

人を信じる力は赤ちゃんのころ、

自分の世話をしてくれる人を信じることから始まります。」

と、ある。


でも、自分の世話をしてくれる人を信じることができなかったら

どうすればいいのか。

軌道修正できなければ、世界への不信にもなりかねない。

うーん、これは学問的領域に入りそう。

怖いけどちびり、ちびりと挑戦してみたいな。


学校での講義の中で、何か心配なことがあったら

オトナに相談してほしい。と、伝える。

友達ではなく、オトナに。

けれど、

誰それと相談なんかできない。

特に性の話なんて。

相談してもらえる大人はどれだけいるだろうか。


講義の終わりに時々、自立についても話す。

なんでも自分でできることが自立じゃないと思う。

助けてといえる勇気を持つことも、

立派な自立であり、オトナになるためには必要だよと。


若い人たちに信頼される大人になっているだろうか。

他人の痛みを引き受ける覚悟があるだろうか。

少しでも雲が晴れるようなそんな存在になっているだろうか。

歳はとったが、まだまだ、未熟者。

知れば知るほど世の中は広く深く底が全く見えない。

虚無感と同時に希望をも内包する自分。

さあ、何から?


とりあえずは、ご飯を作ろうと思う。

今夜は餃子です。


*キウイ

娘はコロナ前1年ほど

ニュージーにワーホリした。

その時バイトで

キウイのピッキングをしていたらしい。


キウイという鳥がいて、

その鳥から名前をとったような。

酸っぱいキウイはとりあえずはちみつに漬ける。

ヨーグルトあえもいい。

一番好きな食べ方かな。










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